角質(角質細胞)


皮膚の最外層の角質層はサランラップくらいの薄さしかありませんが外部からの刺激や細菌の侵入、体内からの水分の蒸発などから体を守っています。


その角質層を構成しているレンガ状に並んだ細胞の一つ一つが角質(角質細胞)です。



角質はケラチンというタンパク質でできていてそれ自体はすでに死んだ細胞です。


5〜6角形の平たいせんべい型をした細胞で、その主成分のケラチンはとても頑強で外からの刺激から体を守る鎧のような働きをします。


ケラチンは動物の角や爪、鳥のクチバシなどをつくっている繊維状の成分で、物理的・化学的抵抗力が強く、タンパク質分解酵素などの影響も受けづらい性質があります。


また同時に角質は水分を保持する性質があり、その理想的な水分量は15〜20%で、この時の角質細胞は水々しく柔らかでハリや弾力もあり、強さと滑らかさを合わせ持っています。


これは角質細胞中にあるNMF(天然保湿因子)というアミノ酸を主体にした成分が大量に水分を抱え込む性質があり、ケラチンに水分を補充する働きによるものです。



角質細胞は、細胞分裂してから約2週間かけて角化して角質になり、そこから約2週間角質層の一部として皮膚のバリヤ機能を担い、最後は角片(垢、フケ)として皮膚上から脱落し働きを終えます。(ターンオーバー)




index はこちら→

0コメント

  • 1000 / 1000